八幡平バイオレットは栽培がむずかしく、かつては、商品として出荷できる品質に満たないものがほとんどでした。そんななか、八幡平バイオレットに惚れこんだ男たちが60年以上、手作業で改良をつづけ、いまのような、高品質なにんにくになったのです。
八幡平バイオレットという品種は、福地六片などの有名品種とちがい、近年まで栽培法が確立されておらず、全国に拡がることはありませんでした。栽培方法が確立されつつある現在でも、まだ栽培する農家は少なく、市場にあまり出回らない希少なにんにくです。